バレーボール指導ブログ

バレーボールの練習について発信します

練習メニューの設定について

 いつもの練習メニューはどのように決めていますか?何かのタイミングでメニューを終えていくつかの練習をしていると思います。ずっと練習をしていると当たり前になってきていることが多いと思いますので今回はそのタイミングについて紹介します。練習を見直すきっかけになればと思います。

 

1・時間設定型

 これは時間でメニューを区切ることです。練習時間が決まっているチーム等は1日の練習を計画しやすいメリットがあります。授業でも時間は決まっているので、こちらの方が計画しやすいです。デメリットとして、本数が全く関係しないことです。極端な話何もしなくてもメニューを終えてしまいます。上達するための本数に達しにくく、本人の意欲が必要になります。

 <メリット>

   ・計画しやすい

 <デメリット>

   ・本数を確保できない

   ・失敗だけでも終えることができる。

 

2.本数設定型

 これは本数を設定してする練習です。確実に本数を確保できることがメリットです。人数や場所によっては、1度にできる人数が限られ、練習が進まないことがデメリットです。

 

 <メリット>

   ・本数を確保できる

 <デメリット>

   ・練習の進行が予測できない

   ・退屈になることがある

 

3.課題達成型

 先に紹介した本数設定と似ていますが、違いはクリアする基準を設けることです。

例えば、サーブを10本連続入れる、狙った場所に連続で打つ等です。目的が分かりやすく、スキルが向上しやすいメリットがあります。デメリットとしては、終わる速度が人によって大きく異なる。ノルマをクリアできないままの時にどうするか。そのまま続けるのか、全体練習ですので区切りをつけて終わるのか。終わらないときに、フォームや質を下げてノルマをクリアすることだけに集中してしまうことがある。

 <メリット>

  ・練習の目的が分かりやすい

  ・スキルの向上が高い

 <デメリット>

  ・練習の終わりが予測できない

  ・達成するスピードは人によって違う

  ・達成できないときにどするか。

  ・達成基準ばかりに意識がいき、質が落ちることがある。

 

4.活用法

 3つを上手に組み合わせて練習する必要があります。長い練習時間が確保できない、授業や平日の部活動は時間を設定した方が良いと思います。時間が確保できて、特化した練習がしたいのであれば、課題達成型が良いと思います。

 あとは、設定する時間や本数です。指導者としてはここの設定が大きな役割になります。最初の設定はなんとなくになるかもしれませんが、練習中にでも多すぎ、少なすぎたときは変更することも必要です。スキルが向上するにつれて、本数を増やす必要もあります。また、本数が多すぎると集中が持たないなど、どれくらいの時間集中してできるかも重要です。

 

5.さいごに

 今回の記事で練習の設定の仕方を色々工夫してもらえたらと思います。技術指導も大切ですが、設定にこだわることも必要です。実際にやるのは選手や生徒たちですから。

観察と対話で良い練習を作りだしてください。

 具体例をあまり出していないので、コメント等で質問して頂けたら、回答したいとおもいます。