数字で見るバレーボール サーブレシーブ編
今回はサーブレシーブを数字で見たいと思います。返球率、Aパス、Bパス等の言葉を使いますが基準から説明します。ちなみに、サーブレシーブをレセプションと表すこともあります。
1.指標
Aパス
セッターが一歩でトスをあげられる範囲に返球
Bパス
セッターが2歩以上、フロントゾーン内、クイックをあげることができる範囲に返球
Cパス
クイックが入ることができず、2段トスでの攻撃しかできないパス
Dパス
スパイクまで繋がらなかったパス
ダイレクト返球も含む
サービスエース
直接フロアに落ちる
返球できない
このように5段階で評価します。Aパス、Bパスの評価の境目は判断に難しいので、迷ったらBパスで評価で大丈夫です。
エリアの目安ですが赤がAパス、オレンジがBパスです。
ゾーンに返球できても、低くてセッターがアンダーになってしまったときは、クイックに上げられませんのでCパスです。
2.活用法
まずは、どれだけ返球できたかです。Aパス率、Bパス率を見てください。それぞれを総本数で割ってください。
AパスorBパス ÷ 総本数
より高い数字を目指すので分かりやすいですね。100%を目指しますが難しいので、Aパス、Bパス合わせて80%を目指しましょう。個人毎やローテーション毎、サーブの種類毎などに分けるとより、分かりやすいです。
2つ目はDパス、SP(サービスエース)率です。直接失点や攻撃できずに相手に返してしまう状況です。これは0%を目指しましょう。相手の強いサーブもCパスにすることが大事です。Aパスを狙ってネットを超えたら、DパスですからCパスでも充分です。
見方を変えれば、2段トスの質が高ければ、Dパスの本数は下がります。どこからでも打てるとこまで、2本目で修正できたらCパスになりますので。
ABパスは目標80%
Dパス、SPは目標0%→Cパスにする
3.さいごに
数字、データを扱うときは状況別に見ることが重要です。どの状況が得意で不得意かをはっきりさせると練習の目的もはっきりしやすいです。リアルタイムではしっかり判断できなかった時はビデオを撮って見返せるようにするのもいい手段です。試合中ではAパスにこだわる必要はないです。相手の良いサーブで失点しないことも重要です。