授業でのバレーボール 第2回
今回も授業で使えるバレーボールの練習について記載します。前回でも書いたようにバレーボールの楽しさはラリーが続くことです。基本動作のアンダーパスやオーバーパスの練習は必ず毎回するようにしてください。
1.工夫ポイント
ネットの高さ
授業ではだいたいネットは低くして行うことが多いと思いますが、何故低くするのでしょうか?スパイクが打ちやすかったり、相手コートに返しやすいからだと思います。しかし、反対に鋭いボールがかえってきますので、レシーブしにくいです。そのせいでボールが落ちることが多いので、スパイクがメインではないうちは、ネットは243cmでもいいと思います。これは高校男子以上のカテゴリーの高さで、生徒たちの経験にもなりますし。実際にやってみましたが高いネットの方がつながって楽しそうにしていました。
人数
いきなり、6人でゲームをするのは難しいです。誰が取るのかが分かりにくいのがバレーボールの特性です。ですので最初は、2対2から始めて少しずつ人数を増やすのがいいです。
ポジション
試合中の立ち位置を指定するとお見合いなどが減り、ラリーが続きます。
これは、6人が入った1例です。セッター役(青〇)を決めて最初から前において、2球目は必ず触ると約束事を決めます。役割を指示すると生徒たちは動きやすいです。最終的には生徒たち自身で決めることができたらいいですね。
2.基礎練習メニュー
バレーボールの難しいところはボールコントロールです。狙った高さ、方向に返すことです。ただ前に返すだけならできるのですが、狙うのが難しいです。ですので、2人の対面のパスだけでなく、3人で三角形や4人で四角形など狙う方向を工夫してみてください。また、落下点に入るのが難しいので、長い距離で練習もしましょう。近いとできても長くなると難しくなります。指示は細かく出してあげてください。床の線を意識させると距離が一定でできます。
・方向変換
・長い距離
3.さいごに
続かないとどうしても飽きてきますので、続くことができる環境を作りましょう。パスのペアを指定するのも手です。上手い生徒同士にならないように。上手な生徒とやることがなによりも上手くなる秘訣です。